2022年7月号 主な内容

特集 全国廃・リ主管課長会議 CN踏まえ循環経済へ移行 プラ法に説明の比重置く
環境省による「全国廃棄物・リサイクル行政主管課長会議」が6月24日、Web形式で開催された。この会議は環境省が主に廃棄部処理・資源循環に関する課題、政策の動向や方針などを説明し、自治体に対応や協力などを求めるもの。今回の特色は、廃棄物処理とリサイクルの今後について、カーボンニュートラル(CN)を踏まえ、循環経済への移行という方向性を示したと言える。個別政策の説明では「プラスチック資源循環法」に比重を置いていた。主な政策についての説明のあらましを記す。
会議はまず、資源循環局総務課が「局全体の統括的な話を簡単にさせていただく」と述べ、ポイントを説明した。プラ法の関係に続き、資源循環分野では脱炭素への取組みをしっかりやっていくという方向性で、システムや技術的な開発、実証に対応する人員の充実を図っているとした。サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行ということで、その時に脱炭素化というところを強く意識しながら取組みを前に進めていくと述べた。
次いで廃棄物適正処理推進課が一般廃棄物の処理の原則などについて説明したあと、リサイクル推進室がプラ法についてポイントになる部分を解説した。地方自治体の責務、市町村が実施する分別収集とリサイクルについての2つの方法、循環型社会形成推進交付金の交付要件等々……

◆循環型社会 ‐中環審循環型社会部会 「循環経済工程表」まとまる 資源循環に基づく脱炭素‐ 環境省の中環審循環型社会部会は6月27日リモート会合を開き「第四次循環型社会形成推進基本計画の進捗状況の2回点検結果(循環経済工程表)(案)」を取りまとめた。第204回国会で温対法の一部が改正され……

◆気候変動 ‐気候・エネルギー・環境 G7共同声明から読み解く 日本にも影響が出てくる‐ ドイツ主催のG7気候・エネルギー・環境大臣会合が本年5月26、27日にベルリンで開催され、6月26~28日にはエルマウ(ドイツ)でG7首脳級会合が開催された。気候変動、エネルギー、環境課題をともに解決するための共同行動として、共同声明……

◆ズームイン ‐東京23区の事業系一廃(その1) 行政は何も考えていない 業者の現を
知るべきだ‐ 今回からこの項は東京23区の事業系一廃処理業者の現況について書く。たぶん数回になると思う。なぜ取り上げるかというと、業者から悲鳴にも近い声が相次いで聞かれるからだ。燃料費の高騰、深刻な……

◆脱炭素 ‐環境省が各地で説明会開催 ㈱脱炭素化支援機構を設立 資金調達困難な案件を支援‐ 環境省は、温暖化対策の更なる推進を目的として脱炭素化につながる様々な事業活動に対して資金供給やその他の支援を行う「株式会社脱炭素化支援機構」を令和4年10月中に設立すべく準備を進めている。この機構は……

◆時の話題 一般廃棄物処理の新機軸43 請ける業者がいけないんだ 管理会社についての考え方‐ 世の中が、すごいスピードで変化している。その変化とは、この業界でみると「環境問題」と「コロナ問題」といえようか。企業は環境問題の波をもろにかぶり、廃棄物処理に神経をとがらせている。それが玉突き現象となり、処理業者にも及んでいる。こうした一方、相変わらず管理会社の……

◆オブジェクション ‐管理会社を考える11 段古紙の値段を上げて買えと ある処理業者からの電話‐ 東京圏の一廃処理業者の方から電話をいただいた。管理会社に関することについての質問だった。その内容は要するに業者の方が取っているスーパー(排出事業者)の段古紙の値段を上げて買えと、管理会社

◆説明会 ‐びん協・3R促進協 2022年度の事業計画 ガラスびんSDGsを推進‐ 日本ガラスびん協会とガラスびん3R促進協議会の両団体(会長:山村幸治日本山村硝子社長)は7月6日、日本ガラス工業センター(新宿区)において「2022年度の事業計画」に関する記者説明会を開催した……

◆びん講演会 SDGs社会で考えるガラスびんの未来 京都大学大学院地球環境学堂准教授 浅利美鈴

◆カーボン ‐「脱炭素ドミノ」の起点に 脱炭素先行地域26件を選定 25年度までに100カ所創出‐ 環境省は「脱炭素先行地域(第1回)」の募集を実施していたところ、全国102の地方公共団体から共同提案を含めて79件の計画提案の提出があり、その中から26件を選定した。2030年度温室効果ガス46%削減……

◆就任会見 ‐全国清涼飲料連合会 新会長に松尾嘉朗氏就任 サーキュラー&エコロジカル・エコノミーの確立目指す‐ 全国清涼飲料連合会(全清飲)は、先般行われた定時総会で会長・専務理事が交代し、新たな会長に松尾嘉朗氏(大塚製薬副社長、大塚HD副社長)が就任した。松尾会長は7月14日、経団連会館で行われた就任会見の席で……

◆廃プラ輸出 PETフレーク90円に価格騰勢止まらず

◆リサイクルマーケット
鉄 ク ズ スクラップ5万円割れさらに下落の余地
古  紙 5月輸出価格さらに上昇「ないものねだり」
故 繊 維 国の循環経済の方向性、ファッションにも
容  器 ガラスびんの可能性、講演会から言葉拾う
カレット データが物語るガラスびん収運の課題
ニュース バイオマス産業都市構想募集 ほか

6月号 主な内容

 

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