2022年８月号 主な内容
全国清掃事業連合会(全清連・三井弘樹会長)は7月28日、京都市内のホテルで「八代裁判について考える」第2回研修会を開催した。八代裁判に関してはかねてより全清連が支援活動を展開しており、これについての研修会は今回で第2回目となるが同事件はいまだ係争中ということもあり簡単な経過報告にとどめた。研修会では講師の阿部弁護士が「一般廃棄物処理を巡る裁判の現状」と題していくつかの事件について講演し、また湯川弁護士は原告代理人弁護士として担当した小浜事件最高裁判決(1.28判決)とそれに続く環境省10.8通知の意義についてわかりやすく解説した。
◆総合政策 ‐中環審総合政策部会 第五次環境基本計画を点検 項目増で見直しの意見も‐ 環境省の中央環境審議会総合政策部会(高村ゆかり部会長)は8月2日、Web形式による会合を開き第五次環境基本計画の点検を行った。世界的にカーボンニュートラル(CN)への取組みが大きなテーマとなったことから、さまざまな脱炭素の施策が環境基本計画に盛り込まれるようになった。あまりにも範囲が広がってきたことから……
◆再生資源 ‐2022年上期の再生資源輸出 古紙と廃プラともに最高値 段古紙はここにきて急落‐ 再生資源の輸出高値が続いている。古紙は主力である3品目(段ボール・新聞・雑誌)の価格がコロナ禍にある中でもここ2年近くにわたって上昇軌道をたどっている。特に直近の1年は急激な上がりを示している。ただ、段古紙は……
◆匿名インタビュー ‐プラ法への取組みに遅れも プラスチックの話しあれこれ 新しい時代になってきた‐ 久しぶりに廃プラのリサイクラーＥ氏と話をした。昨年6月のプラ新法成立の少し前に電話をもらったのを最後に、なぜかお互い連絡をしなかった。これといった理由はない。コロナによって気が塞いでいたのかもしれない。プラ法の話し、廃プラ輸出の話し、企業の動き……あれこれ話した。「ここ2年ほどで状況がガラっと変わった」とE氏……
◆ズームイン ‐東京23区の事業系一廃(その2) 人手不足による最悪の事態 行政が責任を負うことに－ 先月(7月)号で行政は事業系一廃処理業者の話をきちんと聞くべきだと書いた。処理業者が今の惨状を伝えようとしても行政側はまったく聞く耳を持たないに等しいといった反応だ、というような声が小誌にもたされているからだ。最も深刻なのは「人手不足」、つまりドライバーが確保できないことだ。業者は何に困っているのか、行政は……
◆時の話題 ‐一般廃棄物処理の新機軸44 コロナ第7波で再び低調 働き方改革猶予撤廃も痛手‐ 今年5月、6月とコロナ感染者数も落ち着きが見えはじめ、それに伴って事業系ごみの収集量がやや上向いてきたと思ったら7月半ば過ぎからコロナ感染者数が爆発的に増加しはじめた。7月1日に全国で2万3000人だった感染者は7月末の31日には19万8000人と第7波が押し寄せた。夏休みと相まって人の異動が活発化し、感染者数は高止まりし減少の兆しは全く見えていない。事業系一廃業者も全体的に来た道を再び引き返す……
◆オブジェクション ‐管理会社を考える12 ほとんどないは約44％ 管理会社の仕事での売上げ‐ 今回もやや本筋の流れとは異なるかもしれないが、なかなか興味あるデータを取得したので、それを書くことにする。東京23区の事業系一廃処理業者が、管理会社の仕事を請けている売上げ……
◆報告書 ‐プラ容包リサイクル推進協 ソーティングセンターで選別 プラ法､首都圏での実現策検討‐ プラスチック容器包装リサイクル推進協議会（プラ推進協）は、海外でのプラ資源循環では機械選別を行う大規模なソーティングセンターで多種多様な廃プラスチックを機械選別しプラスチック資源の循環利用がビジネスとして成立していることから……
◆実証結果 ‐プラ法へのモデル支援事業 環境省､結果をまとめ公表 認定スキームでコスト増圧縮‐ プラ法が本年4月から施行されたが、環境省はそれに先だつ令和3年8月から令和4年2月までの間、環境省採択の6市で行なった「プラスチック資源循環に関する先進的モデル形成支援事業」の結果を取りまとめ公表した。
◆廃プラ輸出 PETフレークさらに上昇、台湾など100円超え
◆情報ファイル 全都清が国に要望書提出、財政支援やプラ法など
◆リサイクルマーケット
鉄 ク ズ 下げ止まりから底打ちへ秋需までジリ高も
古 紙 段古紙輸出価格が大暴落㎏10円強の下落
故 繊 維 衣服の大量生産･廃棄日本も見直しの動き
容 器 リターナブルびん収集なし近畿地区突出
カレット 1.8ℓびんの回収率､依然低迷状態を脱せず
ニュース 再エネスタート事業の連携イベント募集 ほか
