2022年10月号 主な内容

特集 全清連、全国研修大会開催 持続可能な地域づくりへ ローカルSDGsを推進
 (一社)全国清掃事業連合会(全清連・三井弘樹会長)は10月19日、東京千代田区の砂防会館において全国研修大会を開催した。新型コロナの影響で3年ぶりとなる対面による今大会は、メインスローガン「持続可能な地域づくりへ、ローカルSDGsの推進を」の下に全国から500名の会員が参集した。3年前の研修大会のメインスローガンは「地域が持続可能であるために、私たちができること成すべきこと・SDGs」だった。今研修大会ではこれをさらに深掘りするものとなった。
 研修大会は3部構成で進められ、第1部では全清連を代表して三井弘樹会長のあいさつ、来賓の地域廃棄物適正処理推進議員連盟の石破茂会長、さらに環境省、経済産業省、農林水産省から幹部らのあいさつと続いた。第2部では広島市廃協による事例発表(別掲)、そして第3部では課題提起、大会決議およびスローガン採択へと進んだ。

◆事例発表 全清連研修大会・事例発表 広島市廃協のこれまでの取組 本来あるべき姿を模索して 全清連が10月19日に開催した全国研修大会で発表された広島市廃棄物処理事業協同組合(広島市廃協)の事例は、興味ある内容だった。広島市が発表した処分手数料の値上げとそれに対する反対運動からはじまり、新規許可の発出、委託業務に一般競争入札導入と市は矢継ぎ早に制度を変えてくる。船が沈没寸前になるように業者は疲弊しきっていたが、市長が替わり今では広島市と人事交流を行うまでになり良好な関係が維持されている。ここに達するまでに20年が経過している。2回に分けて掲載する。

◆カーボン 環境省炭素中立型小委 今後10年を見据えた取組み 方向性について(案)を検討 炭素中立に関しては今年1月、岸田総理から「炭素中立型の経済社会の変革を成し遂げる」ことを経産省が中心に取りまとめ、環境省と共同で方向性を示してもらいたいと指示があった。環境省は小委員会を設置し議論してきた。今回は「今後10年を見据えた取組みの方向性(案)」を示し……

◆新団体設立 中間処理業初の業界団体 (一社)全国容器循議環協会 一般社団法人化の設立総会 (一社)全国容器循環協議会(全容協・武笠行男会長)は10月6日午後3時半よりAP品川(品川東急ビル)において、一般社団法人化をするに際しての設立総会を開催した。同協議会は全国初の中間処理業者の業界団体として2022年2月に設立し、同年10月5日に一般社団法人化した。年間約4億トン排出される産業廃棄物の8割から資源物を取り出している中間処理業者が……


◆セミナー (公財)古紙センター 紙リサイクルセミナー開催 世界の紙・板紙市場動向など (公財)古紙再生促進センター(古紙センター・長谷川一郎理事長)は10月13日午後1時半より、千代田区永田町の星陵会館を会場に令和4年度「紙リサイクルセミナー」を開催した。今回のセミナーは、「SDGs」や「サーキュラーエコノミー(循環経済)」といった時代を映すテーマも取り上げられた。その中から……

◆ズームイン 東京23区の事業系一廃(その4)  排出事業者が自ら運搬? 行政の抱える思いなのか 東京23区の事業系一廃の処理状況を何回か書いていたところ、ある関係者からこんな連絡をいただいた。処理業者側に深刻なドライバー不足が生じており、あと5~6年もしたら収集に回れない排出事業所がかなり増える……

◆オブジェクション 管理会社を考える14 再生資源の管理会社も 段ボール古紙を入札に 行政書士の尾上雅典氏がお門違いのまったく誤った指摘を業界誌に掲載し環境省を痛烈に皮肉った。2017年の春のことだったが、この前後あたりに管理会社が排出事業者から発生する資源物、それも段ボール古紙に目をつけた。入札制度でもって……

◆表彰式 資源循環・システム表彰 全清飲など経産省環境局長賞 合計7件8社が受賞 (一社)産業環境管理協会は10月14日、令和4年度「資源循環技術・システム表彰」ならびに受賞者による「内容発表会」を港区の機械振興会館で、リアルとオンラインでのハイブリッド方式で開催した。

◆データ 東京多摩地域のごみ量 令和3年度は105.8万トン 前年度比2.3万トン減 東京多摩地域(30市町村:人口425万0242人)の令和3年度の総ごみ量(行政による家庭ごみ収集量+事業系持込ごみ量)は、105万8443トンとなり前年度(令和2年度)比で約2万3000トンの減少となった。東京市町村自治調査会が公表した。

◆記者説明会 2021年度のスチール缶 リデュース率9.10%を実現 リサイクル率は93.1% スチール缶リサイクル協会(理事長・廣瀬孝日本製鉄代表取締役副社長)は10月13日、中央区の鉄鋼会館で2021年度のスチール缶リサイクル率やリデュース率の実績、同協会の事業活動などに関する記者説明会を開催した。2021年度のスチール缶リサイクル率は93.1%となり11年連続で90%以上を達成。またリデュース率は2004年の基準年度から1缶あたり9.10%の軽量化を実現した。

◆情報ファイル 自販機のリサイクルボックス 異物削減効果の高い新機能仕様へ 今年秋より屋外で順次展開  (一社)全国清涼飲料連合会(全清飲・松尾嘉朗会長)と(一社) 日本自動販売協会(JAMA・森吉平代表理事)は今秋、新機能の自動販売機横RB(リサイクルボックス)を業界統一仕様として、異物混入が多い野外を優先に順次展開する。自販機横RBは、投入口が下向きなどの工夫により異物削減効果を実現した。

◆廃プラ輸出 8月輸出価格が値下がり 原油価格も下落傾向

◆リサイクルマーケット
鉄 ク ズ スクラップ価格軟化、アジア圏鋼材需要減
古  紙 大幅減のグラフィック用紙、段古紙主体に
故 繊 維 多様化しつつある古着へのアプローチ
容  器 東京都、リユース容器の使用促進に注力
カレット 学校給食の牛乳びんコロナと社会変化で減
ニュース プラ法の再商品化計画仙台市が認定1号 ほか

9月号 主な内容

 

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