2023年11月号 主な内容

特集 公取委PETボトル調査報告書 競争を活発に行なえということ 独禁法上問題になるおそれ
先月号の別の欄で少し書いたが、公正取引委員会が使用済みPETボトルの流通に関し独占禁止法問題がないか調査を行ない、10月16日に調査報告書としてまとめて公表した。公取委は調査結果を踏まえて、容リ協会および全清飲の両者に対して、独禁法上留意すべき事項・問題となるおそれがあることなどを伝えた。しかし、この報告書を読むと公取委の言わんとするところは「競争を活発に行なえ」ということではないかと。廃PETボトルの買い入れ・資源化で「もっと競争しろ」となったら、廃PETボトルの価格高騰を一層招くだけだ。それでいいのか。

◆アパレル 繊維産業のサステナブル 組みの方向性について議論 欧州の繊維戦略、世界に影響 経済産業省産構審の繊維産業小委員会(新宅純二郎委員長)の第7回会合が11月10日開催された。小委は欧州が2030年までにEU域内で販売される繊維製品を、リサイクル可能でリサイクル済み繊維を大幅に使用することなどとする「持続可能な循環型繊維戦略」を公表したことへの対応として立ち上げたといえる。

◆匿名インタビュー 廃プラ資源循環の現場 廃プラ資源循環の現場 景気低迷と中国景気悪化 CNやプラ新法などによりプラスチックの資源循環は。今後ますますプラスチックの資源循環が脚光を浴びることになるだろう。では、現在のプラスチック資源化はどのような状態なのか。廃プラスチックリサイクラーのE氏に現状や課題などを尋ねた……

◆ズームイン 東京23区の事業系一廃(その17)  大手事業者への浸透鈍いが 10月からの手数料値上げ 東京23区の事業系一般廃棄物処理手数料が10月から改正された。処理料金改正からほぼ2カ月が経過する。排出事業者への値上げは浸透しているのだろうか……

◆フォーカス アンケート結果から見える 一廃許可業者の悲痛な叫び 現行の処理手数料制度が問題 東京の事業系一廃許可業者の団体、東京廃棄物事業協同組合(東廃協・豊城勇一理事長)が発行している機関紙「とうはいきょう」178号に、興味ある記事が載っていた。組合員を対象に本年7月に実施した「時間外労働上限規制に関するアンケート結果」というもので、いわゆる2024年問題だが、アンケートの回答結果からは、様々な要因により経営を圧迫されている許可業者の実態……

◆説明会 PETボトル2022年度実績 軽量化率は27.6%と伸長 BtoB比率29.0%と大幅増 PETボトルリサイクル推進協議会(PET協・佐藤澄人会長)は11月20日、経団連会館において「「PETボトル年次報告書2023」に関する記者説明会を開催した。報告書は2022年度のリサイクル実績を中心にまとめたもので、トピックスとしては軽量化率が27.6%……

◆視察研修 硝和ガラス・東洋ガラス ガラスびんリサイクルの現場 びん原料製造と製品の製造 ガラスびん3R促進協議会による「ガラスびんリサイクル視察研修会」が11月14日に行なわれるというので参加してみた。視察先は使用済みのガラスびんを細かく砕いてガラスびんの原料として使う「カレット」を製造する硝和ガラス(茨城県龍ヶ崎市)の工場と、そのカレットを使用してびんを製造する東洋ガラス千葉県柏市)の2件だ……

◆アングル PETボトルの容リ落札 価格安定化はできないのか 記者説明会で小誌は質問した PETボトルリサイクル推進協議会(PET協)の記者説明会が11月20日、経団連会館で行われた。ここ2年ほど容リのPETボトル落札価格は急騰し乱れている。水平リサイクルである「BtoB」向けが目を疑うような高値を付けているのだ。「繊維」や「シート」に出しているリサイクラーは買いきれない。説明会で小誌はこう質問した……

◆表彰式 3R推進功労者等表彰 内閣総理大臣賞に勇樹会(新潟市) 使用済み紙おむつの資源化 3R推進協議会は10月30日、都内のホテルにおいて、「令和5年度・3R推進功労者等表彰式」を開催した。多数の推薦があった中で計28件が表彰され、内閣総理大臣賞(1件)には新潟県新潟市の社会福祉法人勇樹会が受賞した

◆topic 東京都、燃料電池ごみ収集車を導入する14の区市町村を決定 都は、FC(燃料電池)ごみ収集車を先行して導入する区市町村を募集していたが、このたび14の区市町村を決定した。

◆廃プラ輸出 PETフレーク状は㎏80円台をキープ 9月輸出量約5.5万t

◆リサイクルマーケット                        
鉄 ク ズ 横ばい続く輸出入札わずか2円の上昇
古  紙 新聞、雑誌は輸出も減る「縮小均衡」に
故 繊 維 廃棄衣類回収に向けて施策出る可能性も
容  器 PETボトル争奪戦、さらに厳しさ増すか
カレット 1~9月ガラスびん出荷量約2%の微減
ニュース 環境スタートアップ大賞令和5年度の募集開始 ほか

10月号 主な内容

 

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